海物語アクアの攻略に関する考察(前編)

スペックから受ける印象

パチンコ業界の旗手 、SANYOが海物語シリーズの最新機種として、海物語アクアをリリースしました。従来の後継機と異なる点は桜バージョン以来のSTタイプであることです。初心者のために解説しますと、STとは回数限定の確変機能のことです。海物語アクアのST突入率は100パーセントですので、どんな当たりでも確変になるという魅力がある反面、ST回数が100回と規定されているため、大当たり終了後、電チューサポートが伴う100回以内に当たらなければ、確変は終了してしまいます。

ちなみに、ST中の大当たり確率は1/68.481となっています。素人目には、たやすく連荘するように見えます。事実、メーカー発表の連荘期待値は約77パーセントとかなり高めです。誰だって4~5連荘は堅いと考えてしまうでしょう。数学的な思考としては決して間違っていませんが、この計算には各台のサイクルの状態(ロムの強さ)と自分の台の属するグループ(ホルコンが管理する上でのユニット)の強さが加味されていません。つまり、全てのケースを平均した場合の期待値計算になっているのです。実際には期待値を大幅に上回る大連荘もあれば、はらわたが煮えくり返るような惨めな当たり(単発で終了、そこそこに連荘しても4ラウンドの当たりばかり等)もあります。これはまさにプロを喜ばせ、素人を怒らせるスペックといえましょう。その理由を以下に述べます。

皆さんの今後のパチンコライフを左右する重大な内容ですので心してお読み下さい。なお、このコラムは読者にホルコンの知識があることを前提としています。

笑うプロと泣く素人

素人は順調にドル箱を積める台を見抜く力がありません。「この台は大きくハマっているので、そろそろ爆発するだろう」とか「この台は今まで好調だったので再び多連荘するだろう」というように、山勘だけを頼りに論理的な分析を欠いたまま台を選び、ひとたび座れば湯水の如くお金を使いまくるのが素人というものです。2万円、3万円と注ぎ込んだ後に待望の当たりが来て、連荘せずに終わってしまえば、どんな心境になるでしょうか。しかも、4ラウンドの当たりではひと箱の半分にもなりません。まだ従来の機種で何万円も使った後に単発当たりが出る方がマシと思うことでしょう。又、何万円も注ぎ込んだ後に4ラウンドの当たりが来て、ST中にも4ラウンドの当たりが2回続いてそのまま終了してしまったとしましょう。記録上は3連荘となりますが、従来の機種で2連荘、もしくは単発の方がマシと思うはずです。

そのような惨めな当たりがあちこちで発生している間にプロは良い台を爆発させています。海物語アクアの大当たり確率は通常時でも1/315.077と海物語シリーズとしてはかなり甘めに設定されていますので、良い台は何度も当たりが入り、瞬く間に10箱以上を積み上げる展開になりやすいといえます。ストレートで10連荘以上することもあれば、数珠連で10箱以上に達するケースもあります。

スペックが戦術に及ぼす影響

大当たり確率が甘いということは、戦術にも影響を及ぼします。従来の海物語シリーズにおける標準的な爆発台は15箱前後で終焉を迎え、その後はハマリに転じるケースが大半でした。海物語アクアの爆発はスペック上、少し落ちて、標準スタイルで13箱前後です。しかし、スペックが甘いために投資額を節約できますので(※良い台を打っている場合の話)、結局は同じようなものです。

従来機種であれば、自分の爆発が最終ゴールに到達した後、その台に見切りをつけて別の台での爆発を狙うのが一般的なプロの行動パターンでした。しかし、海物語アクアの場合、自分の台が属するグループがホルコンに溺愛されていれば、長時間の休みを何度も入れながら粘り、グループ内の他の台に何度も当たりが行き渡った後に再爆発を狙うこともできます。(閉店まで十分な時間があればの話)

従来機種でもこの手は使えましたが、スペック上、当たりの発生頻度が鈍るため、グループ全体に十分な数の当たりが行き渡るまでに時間がかかり、閉店間際になりますと、当たり番の入った台に誰も座っていないためにスムーズな「中継」が実現せず、元爆発台がハマったまま復活を果たせずに閉店時間を迎えてしまうことも珍しくありませんでした。しかし、海物語アクアはホールの台の稼動率さえ高ければ、最初の爆発→何箱か失う→再爆発というパターンで20箱以上の大爆発が発生する確率が従来の機種よりも遥かに高いのです。これが海物語アクアの最大の楽しみでもあります。

海物語アクアだけでシマを構成せず、海物語アクアがスーパー海物語IN沖縄3など従来機種とミックスされてシマを構成している場合も似たような状況が発生します。同じグループの沖縄3が多連荘後の「中休み」に入ったタイミングでスペックの甘さを生かして海物語アクアの好調台が息を吹き返し、再び多連荘する光景は頻繁に目にします。

天国と地獄

パチンコの原理とは至って単純です。限度を超えたハマリ台が出現するたびに限度を超えた爆発台が誕生するのです。海物語アクアもホールのこの原則にならいます。惨めな当たり(4ラウンドの単発、4ラウンド中心の数連荘等)をする台があるお蔭で、気持ち良い当たり(初当たりが何度も来て、しかも大半が多連荘、しかも16ラウンド頻出)をする台もあるのです。これがパチンコの真実であり、全ての台が均等に出ることは絶対にありません。この謎を読み解く鍵はホールを管理するホルコンの存在と各台のサイクル状態にあります。この二つの秘密を同時に解明しない限り、パチンコ常勝組に入ることはできません。

天国に行くか地獄に行くかは運次第というよりも七割方は台を見抜く目と知識の有無で決まってしまいます。

甘いスペック機種の一番の魅力

ところで、大当たり確率の甘い機種はどの台でも楽観的に打てるというものではありません。海物語アクアで1500回転を超える特大ハマリは日常茶飯事です。遊パチ(甘デジ)ですら600回転程度のハマリは頻繁に見られますので、これはさほど驚くに値しません。パチンコに通暁した識者にはもうかなり知られていることですが、昨今のCRパチンコは機種を問わず、好調サイクル、通常サイクル、不調サイクルなどがランダムにループする仕組みになっています。

昔流行した「大工の源さん」(大爆発したり大ハマリになったりする博打性の強い機種)の天国モード、通常モード、地獄モードなどと全く同じです。それが公表されていないだけなのです。メーカー発表の大当たり確率はそれらの全てを総合した確率ですので嘘にはならず、無事に検定を通過することができます。

注意すべきことは、サイクルの良い台が大甘の大当たり確率になっているが故に自力で当たっているのではないということです。ホルコンはサイクルの良い台を優先的に何度も当たり番(次に当たる台)に選ぶ傾向があり、サイクルの良い台は当たりさえすれば多連荘が中心となって順調にドル箱を積み上げてゆきます。時折、ホルコンで繋がれた同一グループ内に別の好調台があったり、グループが弱くなっている時に好調サイクル台が不覚にもくだらない当たり(単発、確変2~3連荘、4ラウンドばかりの数連荘など)をすることもありますが、大抵の場合はそれほどハマらぬうちに復活の初当たりが来て、今度は順調に伸びてゆくのが強い台の特徴です。

爆発し損ねた良い台(まだ完全に燃え尽きていない台。すでに数箱出したとはいえ、次の当たりで一撃7~8連荘はゆうに狙える台)を拾って勝つのが最も単純明快な作戦であり、現在はハマっているけれどもある時期を境にサイクル変換が起こり爆発に転じる可能性の高い台で粘るよりも投資がかからない分、安全かつ得策です。(※サイクル変換の秘密、爆発する潜在力を秘めた台については最強攻略法・海殺しXのテキストに理論的に詳述されている)

甘いスペックの機種の一番の魅力は当たる前の前兆があってから当たるまでほとんどお金を使わずに済むことです。後編では、攻略に関わる極めて重要な事柄を具体的に解説します。

(2014年2月23日)

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