たかがパチンコ、されど・・・攻略の要諦(中編)

原始的な戦術の限界

同じホールに連日のように通っていますと、常連の顔を飽きるほど見ることになります。すると、知らぬ間に各自の癖や考え方がわかってきて面白いものです。パチンコに勝つためにまともな努力をしている人はほとんどいませんが、常連ともなれば、なんらかのポリシーを持っています。誰もが自分のスタイルをすでに確立しています。たとえば、こんな感じでしょうか。

  • A) 当日の大当たり回数がずば抜けて優秀な台を好んで打つ人
  • B) 当たった後の爆発を夢見てハマリ台ばかりを打つ人
  • C) 時短終了直後に捨てられた台を拾っては200回転まで打つ人
  • D) 当日の総回転数が多いわりに大当たり回数が少ない台を興奮気味に打つ人
  • E) スーパーリーチが何度も出た台を拾っては打つ人
  • F) ホルコンの動きを読み、当たりが入りそうな幾つかの台を次々と打つ人

いずれの戦術も成功する可能性を秘めています。問題となるのはその成功率です。この程度の原始的な戦術を用いて5000円以内に当たりが引ける可能性が40パーセントでもあるとすれば、パチンコは誰だって簡単に勝つことができます。しかし、そうは問屋が卸さないのがパチンコの難しいところです。

好調台ばかりを打つ人がいますが、目論見通りに少ない投資で当たりを引き、10箱以上積み上げることもあれば、延々とハマリ続け、1000回転を超えてしまうことも珍しくありません。或いは、5〜6箱は積めても、その後に地獄のロードが始まり、途中でやめておけばよいのに意地になって打ち続け、全部飲まれてしまう台もあります。その間に危険な兆候(※最強攻略法・海殺しXのテキストに記載されている不調サイン)が頻出しているにもかかわらず、知識がないためにそれに気付かず、泥沼にはまっていく人を見ていると哀れでなりません。

台のロム状態

これらの失敗は各台のロム状態を正確に把握していないことに起因するものです。ご存知のように、現代のCRパチンコは、機種を問わず、好調サイクル、通常サイクル、不調サイクルがランダムに繰り返されるように巧妙に設計されています。かつて、私どもは某ホールのデータを見る稀有な機会に恵まれました。それは全台の一年間の成績(大当たり回数の合計、回転数の合計等)の一覧表でした。全ての台がメーカー発表の大当たり確率に限りなく近い数値に収まっていました。一日や一週間の単位で各台を比較すれば、限度を超えて爆発する台もあれば、メーカー発表の確率が信じられなくなるほど深い眠りから覚めない台もあり、その差は歴然としています。しかし、一年単位で見れば、まるで手品のように、各台の性能が均一化されてしまうのです。

つまり、メーカー発表の大当たり確率とはトータルでの確率にすぎません。確変割合にしても同じことがいえます。10連荘、15連荘などは日常茶飯事ですが、これは好調期に入っている台のみに起こる現象であり、メーカー発表の確率では説明がつきません。確変割合が50パーセントの機種があるとして、10連荘する確率が2の10乗分の1であると本気で考えている人は電卓でその数字を確かめてみて下さい。ほとんど発生し得ないと言えるほどの低率です。しかし、 10連荘程度の多連荘は、賑やかなホールであれば、どこでも頻繁に目にする出来事です。誰も驚きません。

ロムの状態と言いますと、正規ロムと裏ロムとの違いを連想する人が少なくないでしょうが、「ロムの良い台」というのは「好調サイクルに入っている台」を指します。これがこの業界の慣わしです。たとえば、ある台が5連荘した後、300回転前後の軽いハマリを経て再び当たり、それが7連荘したとします。その時、プロは「あの台はまだロムが落ちていない」と言います。そして、理論に明るいプロであれば、誰でも優良ロムのその台が不覚にも300回転前後のハマリに入ってしまった理由を合理的に説明することができます。

さて、ロムの良い台に特有の現象とはどのようなものでしょうか。紙数の都合上、全ては記しませんが、機種を問わず共通しているのは以下の特徴(特長)をもつことです。

  • (1) 初当たり(確変中でも時短中でもない通常プレー中の台の当たり)を引きやすい。
  • (2) 確変を中心に初当たりが来る。
  • (3) 確変で当たれば多連荘(4連以上)しやすい。
  • (4) 多連荘しなくても、時短終了後、(1)の強みを生かして、さほど玉を使わないうちに(目安として250回転以内)次の当たりが来る。
  • (5) 時短中に何度も当たる。(確変が中心)
  • (6)運悪く時短後、1箱以上使ってしまっても、次の当たり以降、今まで失った玉以上の出玉を獲得して、順調にドル箱を増やしていく。
    (例:2箱使った後に6連荘、または、ひと箱半使った後に、単発で当たり、時短終了後の数回転で再び単発で当たり、その時短中に確変で当たって3連荘etc.)

このような特徴はロムの良い台にしか現われません。演出方法を研究するだけでもロムの良い台は見抜けるものです。

単細胞人間はパチンコに勝てない

したがって、上記Aの戦術を好む人(単細胞人間)は今まで好調であった台を打つため、「その台のロム状態が変わっていなければ」の条件付きで小額投資での当たりも狙えますし、当たった後の多連荘も期待できます。しかし、台のサイクルが転落してもそれに気付きません。最初はロムが良くても、当たった後にサイクルが転落してしまうこともあります。それがわかっていないために、たとえば、6箱獲得した後、鼻高々にプレーを続け、結局、全部飲まれてしまったりして、周囲の失笑を買うわけです。断片情報の一つや二つだけでは絶対に常勝者になれないのです。

ある人はロムの良い台の特徴を研究して、これぞという台を打ちます。これは多少プロ的な匂いのする作戦ではありますが、ホルコンを理解していないため、うまくいく時もあれば、「策士、策に溺れる」の結果を招くこともあります。結局、どれもこれも万全の作戦とは言い難いのです。

ハイエナマンの悲哀

Cの戦術の使い手も単細胞そのものです。当倶楽部所属プロが主戦場とする都内某ホールでは、連日、この戦術一点張りのおじさんが夕方から閉店までの間、暴れまくっています。便宜上、その人をハイエナマンと呼ぶことにします。「暴れまくっている」といえば聞こえは良いかもしれませんが、実は負けまくっています。ハイエナマンが拾う台は時短終了直後の台ですが、平均すれば130回転前後で捨てられている台がメインです。そのような台を200回転まで回して当たらなければ次の獲物を狙うのが彼の習性です。時には2千円も使わないうちに見事に当て、周囲の人にガッツポーズを見せていますが、彼が200回転までに当たる作戦成功率は甘めに見ても1割程度です。

このホールは3円交換の割には多少釘が渋く、千円で20回転しか回せません。130回転から200回転までに3千5百円は使う計算になります。成功率が 10パーセントですから3万5千円の投資につき1回の当たりが見込めるわけです。単発で当たれば話になりませんし、確変でも3万5千円を回収するためには、この換金率では9箱は必要です。当たり前の話ですが、9箱以上に伸びる台というのはごく少数に限られています。こんな単純な作戦では勝てるわけがないのです。

ハイエナマンは時々、多連荘もするため、作戦図星がもたらす興奮と心地良い勝利の余韻が原因で、義務教育さえ受けていれば十分に可能な期待値計算という初歩的な数学的思考が伴いません。笑い話はこれにとどまらず。ハイエナマンは短時間ながら休まずに一つの台を打ち続けます。5分、10分といえども、これは台の稼働状況に微妙な影響を与えます。ホルコン通が群がるそのホールでは、(ホルコンの仕様上)客の数が減って全体的に当たりにくくなっている閉店間際の時間帯に、彼が脇目もふらず打ち続けているために、とてもプロとは呼べない、せいぜいアマ強豪クラスのホルコンマニア(Fの戦術の使い手)がその人の台を観察し、あることに気付くと、すぐに別の台を打ち、千円前後の投資で当たったりします。(これだけ読んで具体的な内容がすぐにイメージできる方はなかなかの人物です)

まさか自分が他人の当たりのお世話をしているとは知る由もなく、ハイエナマンはひたすら自分の台を凝視し、終着駅の200回転まで打った後、眼光鋭く次の獲物を探しに再び狩りに出ます。時にはホルコンマニアの当たりがハイエナマンに思わぬ僥倖をもたらすこともあります。省エネ好きのホルコンマニアが小額投資で当たった直後、それが起爆剤となり、突然、ハイエナマンの台にも当たりが入り、ホルコンマニアの台は全く伸びず、ハイエナマンの台が爆発することもあります。この場合、間抜けなのはプロ気取りでFの戦術を使ったホルコンマニアということになります。(※深追いせず、連荘終了後の早い段階で台のロム状態を看破し、持ち玉を交換すれば、ホルコンマニアも間抜けではありません)

このように、ホールでは中途半端な知識を持つ人々がホルコンという魔物が住む魔界の中をさまよい歩き、時には人を助け、時には人を利用し、勝った、負けたと一喜一憂しているのです。

切なさの極み

単細胞の人といえば、しきりにBの戦術を採用する人も例外ではありません。確かにハマリ台は当たりさえすれば爆発することもあります。しかし、必ず爆発するとは限りません。皆様も1500回転以上ハマっている台に3万円も4万円も注ぎ込んで執念深く勝負をしている人を見ることがあるでしょう。お金を湯水の如く使った挙句、確変で当たり、これで今までの苦労が報われると思いきや、2連荘で終わった後、全部飲まれて終わり、という哀れな人を見るにつけ、他人でありながら泣けてきます。その人がその後もパチンコをやめずに常にこんな調子で打ち続ければ、時には大勝ちすることもあるでしょうが、あと10年か20 年で家が一つ買えるほどのお金をドブに捨てることになるでしょう。特にまだ将来のある若い人の場合、可哀想で見ていられません。

貴重な人生を何十年もの間、パチンコに賭け、「明日は檜(ヒノキ)になろう」と奮戦するあすなろ物語は、無策であればあるほど、膨大な時間とお金を浪費するだけの空しいドラマしか生み出しません。たまにパチンコを打ち、何度負けても、それはたいした問題ではないでしょう。しかし、連日のようにパチンコを打ち、財産をすり減らすのは、切なさの極みといえないでしょうか。

禁断の扉?

ここまでのご愛読に感謝致します。パチンコの怖さ、パチンコの難しさを理解するだけであれば、これ以上読む必要はありません。私どもは攻略法を販売してはいるものの、心の片隅で「純粋なパチンコファンの夢を壊したくない」という良心なのか偽りの親切心なのか判別しかねる不可思議な感情をも抱いているからです。

後編を読むにはちょっとした覚悟が必要です。こんな断り書きを入れれば、アダルトサイトが「ここから先はアダルトコンテンツを含んでいます。入室しますか?」と問いかけているようなものですが、一応、ワンクッションを入れておきます。本コラムにおいて後編こそが最も重要なものなのですが、少し複雑な内容のため、これを読むことにより、パチンコが今までのように楽しくなくなる恐れがあります。しかし、もしかしたら、これが人生の岐路になるかもしれません。奇妙な世界を覗いてみたい、パチンコを打つ楽しさなんてどうでもよいから少しでも専門知識の一端に触れたいと願われる方のみ「続き」をクリックして下さい。

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