CR大海物語BLACKの攻略と海物語シリーズの栄枯盛衰(前編)

今、なぜ大海物語BLACKなのか?

今回は久々の長編コラムです。攻略についての解説は「後編」で行いますので、お時間のない方はこちらのリンクより後編にお進み下さい。「前編」では、この時期に大海物語BLACK(ブラック)が颯爽とデビューした背景について考察することにします。

まわるんパチンコ大海物語3→大海物語3スペシャル→大海物語BLACKと大海物語シリーズが3つも続く展開に意表を衝かれれた人は少なくないでしょう。将棋にたとえるならば、大海物語BLACKはSANYOが放った「捨て身の勝負手」と見ることができます。

従来の海物語シリーズの戦略

今までSANYOはスーパー海物語IN沖縄シリーズと大海物語シリーズを二大看板にして躍進を続けてきました。最近は意欲的で斬新な新機種(海物語ファンからはあまり歓迎されないケースが多い)を出した後に二大看板のいずれかを登場させて、人気の安定をはかっていました。さすがに毎回のように沖縄や大海では飽きられてしまいます。二大看板の新作を出す合間に少し凝った仕様の新機種を挟み込み、その人気に翳りが生じた絶妙のタイミングを見て、待ってましたとばかりに確実にヒットが期待できる看板機種の新作を出するのがこのメーカーの戦略でした。つまり、万人に愛される二大看板の「魔性の力」を借りて前作が作り出したフラストレーションを解消させることを画策していたわけです。

この路線を貫き通すのであれば、まわるんパチンコ大海物語3の後には多少の不人気を覚悟の上で意欲的で斬新な機種を出すべきところです。ところが、次に出たのは大方の予想を裏切る大海物語3スペシャルでした。スペシャルとは名ばかりで演出面に関しては、何一つ真新しいものはありませんでした。まわるんパチンコが「まわらんパチンコ」に変わっただけです。

メーカーを困らせる素人の感性

パチンコメーカーを常に失望させるのは素人の非論理的な思考回路です。まわるんパチンコ大海物語3の最大のセールスポイントは「よく回ること」と「パチンコ本来の楽しさを取り戻すこと」でした。ところが、当然のことながら悪い台(サイクル状態がハマリからなかなか抜け出せない台・・・詳細は最強攻略法・海殺しXのテキストに記載)はいくら回っても一向に当たりません。「深いハマリの海」がどこまでも続き、海底何千メートルに沈んだ潜水艦は必死に操縦するも海面まで浮上することができず、暗黒の世界にとどまったままです。

素人はよく回りさえすれば悪い台でもついつい粘ってしまいます。必然的に長時間打つことになりますので、スーパーリーチも頻繁に出ます。「今度こそは当たるだろう」、「いくらなんでもこんなにスーパーリーチが出たのだから近いうちに当たるだろう」と信じ込み、頻繁に開く電チューを楽しみつつ、快適に打ち続けているうちに、ふと気づけば、財布から何万円も消えてしまいます。そして、言い知れぬ怒りが込み上げてくるのです。「これは巧みに人を騙すとんでもない機種だ。二度と打つものか!」と。

「労働の概念」と「娯楽の概念」

別にまわるんパチンコ大海物語3に限らず、どの機種であろうと、悪い台は大きくハマります。悪い台と気づかずにいつまでも打ち続ける自分の非を棚に上げ、メーカーに怒りをぶつける人はパチンコでは永遠に勝ち組には入れません。

頻繁にパチンコを打つ人は生涯で何千万円もどぶに捨てることになるでしょう。パチンコは唯一、実力で勝てるギャンブルです。生涯で何千万も失うのではなく、何千万を稼ぐという野望を抱かなければなりません。毎月の収支はプラス10万円(プロにはちょっと不満の額ですが・・・)でもよいのです。一年で120万円、十年で1200万円になりますので、これを二十年、三十年と続ければ、凄い資産になります。逆に月に10万円失っている人は即刻、パチンコをやめるべきです。お金だけではなく時間の無駄でもあります。

時間を犠牲にしてお金を稼ぐというのは労働の概念ですが、時間を犠牲にしてお金まで失うというのは娯楽の概念です。「パチンコも娯楽だからそれでよい」と割り切ることのできる人は駐車場やマンションをいくつも経営している有閑マダムのような人だけでしょう。たしかにパチンコ負け組の人にとってパチンコは娯楽です。しかし、こんなにお金のかかる娯楽が他にあるでしょうか?

毎日、映画館に行く人でも月に十万円は使いません。せいぜい数万円でしょう。その代償として、映画からは数々の感動をもらいます。マニアにとっては決して無意味な消費ではありません。では、パチンコも映画のような感動を心に残すことができるでしょうか。結論から申し上げて、何も残りません。パチンコはトータルで勝たなければ完全に無意味なものなのです。何万円も注ぎ込んだ末にサムが出てきて感動することもあるでしょうが、この感動は刹那的なものにすぎず、決して永続しません。その後の人生で何度も思い出しては、その都度、感動を新たにするということはまずないでしょう。パチンコで味わえる唯一の感動は、攻略ノウハウを駆使して資産を増やすことだけなのです。

当たる前の前兆

まわるんパチンコ大海物語3はプロもしくはプロに近い実力を持つパチンコファンの間では相当な人気がありました。通常、パチンコというものはどの機種でもそうですが、当たる前になんらかの前兆があります。その論理的根拠はホルコン(ホールコンピュータ)の働きと密接な関係があるのですが、本論から逸れるため、ここでは割愛させていただきます。

海物語シリーズでいえば、最強攻略法・海殺しXのテキストで紹介されている各種好調サインの頻出、チャンス目、リーチの多発、「最終発展形」(大海物語シリーズであればクラゲ、沖縄シリーズであれば5人目の娘)を伴うスーパーリーチの出現などがそれにあたります。

プロならではミス

このような前兆を見るためには、ある程度回す必要があります。千円投資してその前兆を見ることもあれば、3千円投資してその前兆を見ることもあります。ホルコンが溺愛する強いグループ(ユニット)を打つのがパチンコで常勝するための一番の近道ですが、たとえ強いグループでも「回収期」(最強攻略法・海殺しXのテキストに記載)の時間帯では、その前兆を見るためにかなりの投資が強いられます。パチンコはプロほどシビアに打つものです。二千円放り込んでもなんの反応もない台は早期に見切りをつけるのが原則です。プロはそういう台でいつまでもダラダラと打ちません。

ところが、時にはシビアに打つが故の失策というものがあり、それはプロならば誰もがやらかす痛恨のミスです。つまり、何千円使っても一向に当たる気配がないために台を捨てた直後、その台に座った人が打ち始めた途端、前兆現象が発生することが度々あるのです。こういう時は半狂乱の心境になります。「この人がこのまま打って当たってしまったら自分が捨てた何千円はなんだったのか?」と自責の念に駆られます。その人が別の台に移動すれば即座にその台を取り戻そうと遠くから虎視眈々と狙ってはいるものの、その人は全く動く気配がなく、ほどなくしてその台を当てられてしまう悔しい経験はプロならば日常茶飯事です。

まわるんパチンコ大海物語3の最大の利点

その点、まわるんパチンコ大海物語3は玉のもちが良いため、他の機種では見切りをつけて台を離れるところであっても、まだそれほどお金を使っていないという気安さと「次にこの台が当たる可能性が高い」という分析、もしくは、「少々、時間はかかっても、この台が当たりさえすれば爆発に転じる可能性が高い」という分析から他の機種よりも少しは粘ることになりがちです。小額投資で効率良く回るので、前兆現象を見る前にその台を捨てるという失敗が激減します。(この話を十分に理解できる方、実感できる方は、すでにプロ的な感性の持ち主です!)

よく回れば、出目の推移や前兆現象から近い将来の当たりを待望することができます。これがまわるんパチンコ大海物語3の最大の利点でした。

春一番

日本の冬は厳寒の苦しみを人々に与えます。北の地方では、いつまでも続く寒さに本当に春が来るのかと思えるほど、猛烈な寒さが連日続きます。3月になれば暦の上では春ですが、いくらか凌ぎやすくなったくらいであり、本格的な春の到来まではもう少し待たなければなりません。しかし、春一番の暴風が吹き始めれば、それがサインとなり、それ以降は気温が徐々に上昇に転じ、ふと気づけば、美しい花々が咲き乱れるめくるめく春を迎えます。

パチンコも同じです。今まで冴えなかった台が突如、爆発に転じることがあります。それはあたかも長かった陰鬱な冬が終焉し、百花繚乱の春を迎えたようなものです。

まわるんパチンコ大海物語3では、春一番の暴風に相当する季節の変わり目のサインを見逃さないですむことがプロ間では人気を呼んでおりました。

素人の愚行

しかし、素人はどこまでも浅はかです。そもそも台選びがデタラメです。台の回転数を見て、「このくらいの回転数が当たりやすい」とか「朝から一度も当たっていない台は夕方の○時くらいに当たり易い」とか「爆発した台が復活すれば再び爆発する」というようなごく断片的な自己流攻略理論(?)で台を選びます。

たしかに、当たりやすい回転数というのはありますが、それは○○回転あたりが当たりやすいという単純なものではありません。正しくは「○○回転ごとに当たりやすい状況を迎える」です。(これはサイクル変換の秘密と関係があり、詳細は最強攻略法・海殺しXのテキストにて詳述されています)

又、その台の総回転数も当たりやすさに影響を与えます。(※総回転数が多いほど良いという意味ではありません)朝から一度も当たっていない台が突然当たるか、終日当たらないままで終わるか、当たっても冴えない結果で終わるか、当たれば爆発するか、これらのことはホルコンを正確に読み解く力がなければ見当もつきません。爆発してからハマリに転じた台が再爆発するかどうかもホルコンの知識なしには見当がつきません。一定の条件を満たしていれば再爆発する可能性が高いのですが、この条件を満たす状況になるかどうかにかかっています。

素人はまわるんパチンコ大海物語3を打っていて春一番の暴風に相当するサインを見ても何も気づきません。あるいは、仮に気づいても、その後の行動が愚かです。春一番のようなサインが来た後に魚群が外れたりした後もいつまでもその台で粘ろうとします。サインが来た後に信頼度の高い強力なスーパーリーチが外れるということはその台の属するグループは「アクティブな状態」になっているけれども、次に当たる台はその台ではない可能性が濃厚なのです。

プロならば、グループ内の空き台をすぐにチェックして、見込みありと判断すれば、その台に移動することを真っ先に考えますが、このようなフットワークの軽さが素人にはありません。その後も同じ台に何万円も注ぎ込んだ後、二度目の魚群が外れた時に憤慨して家に帰るというのが素人にはよくあるパターンです。一体、なんのためにパチンコを打ちにきたのでしょうか。素人の中には社会的な地位が高い人も少なくありません。日頃は熟慮に満ちた賢い行動をしている人も、どういうわけかパチンコでは何一つ考えもせず間抜けな行動ばかりしています。

まわるんパチンコ大海物語3のもうひとつの不評は当たった時の出玉の少なさでした。素人の感性はここでもメーカーを困らせます。悪い台を打つために、どんなに回っても回るだけで当たらない、当たっても出玉が少なすぎるというのは素人にとってはダブルショックです。パチンコファンの大半は素人ですので、素人のわがままな不満であってもメーカーはそれを無視するわけにはいきません。

大海物語3スペシャルは単なるお詫び

良い台であろうと悪い台であろうと電チューだけはよく開くようにして、パチンコファンを大喜びさせようというSANYOの目論見は儚くも夢と散りました。大海物語3スペシャルは素人のフラストレーションを少しでも緩和するために急遽開発されたものと思われます。

電チュー機能を通常に戻して、その代わりに出玉を大幅に増やしました。SANYOからのせめてものお詫びということでしょう。演出面に真新しいものが何もない新機種というのは前代未聞です。これは開発期間が極めて短かったことを意味するものであり、当初予定していた後継機種を後回しにして人気の回復を狙ったと見て間違いないでしょう。そもそも大海物語3スペシャルという語呂の悪いネーミングからして不自然このうえないものです。背に腹は代えられなかったのでしょう。

リリーフとしての大海物語3スペシャル

大海物語3スペシャルは野球にたとえれば、リリーフのピッチャーでした。この「投手」はひとまず危機を回避するという重責を全うしました。辛うじて失点だけは免れたという印象を受けます。演出面における新鮮味が皆無であるため、従来の大海物語シリーズほどには人気を呼びませんでしたが、不覚にも看板機種の一角でありながらハイパー海物語INカリブ以来の不人気機種となってしまったまわるんパチンコ大海物語3の汚名を返上することだけはできました。

一世一代の賭け

そして、数ヵ月後・・・今度は大海物語BLACKの登場と相成りました。このスピーディーな展開には度肝を抜かれるばかりです。本来であれば、大海物語シリーズが連続したわけですから今度こそ一風変わった新機種を出すべきところですが、この3連続チャレンジにSANYOは全てを賭けているように思われます。

しかし、冷静になって考えればわかることですが、大海物語BLACKは一応、二大看板のひとつである大海物語シリーズの新作を装っているものの、ゲーム性とスペックにおいて、従来の海物語の殻を打破する仕様になっています。

つまり、見た目の上では大海物語シリーズの3連発ですが、実際は多少の不人気を覚悟の上でインパクトの強い機種を誕生させるという従来の路線を踏襲しています。まわるんパチンコ大海物語3で痛い目に遭っているSANYOは立て続けに失敗することは許されない断崖絶壁の状況にあります。そして、ついに奇策を決行しました。

リリーフの大海物語3でまわるんパチンコ大海物語3の尻拭いをした後、大海物語BLACKを出したのは、大海物語シリーズのネームバリューを利して最悪(失敗の連続)のリスクを最小限に留めた上での新たな挑戦にほかなりません。

この作戦が功を奏すれば、ルパン3世、キャプテン翼XX、真・花の慶次等の他社人気機種に押され気味のSANYOは光り輝くチャンピオンベルトを奪還することができます。たとえ大成功はしなくても、新たな海物語ファンの開拓につながれば、将来にリリースする海物語シリーズの新機種で悲願のチャンピオン返り咲きが現実味を帯びてくるという狙いです。

この賭けが失敗に終われば、SANYOは2大看板の一つを失うことになりかねません。まさに一世一代の賭けといえます。芳しくない結果に終われば、大海物語シリーズそのものは継続しても、もはや確実に大人気を呼ぶという保証がなくなってしまいますので、戦力ダウンは免れません。

真・花の慶次を意識した爆発スペック

大海物語BLACKはマックスとライトの二つのタイプが存在しますが、恐らくライトは従来の海物語ファンをターゲットにしたものであり、マックスは今まで海物語にふり向くことのなかった新しい人々をターゲットにしたものと思われます。
このように二重、三重に仕掛けを秘めることがSANYOの侮れないところです。

大海物語BLACK(マックス)のスペックは明らかに真・花の慶次を意識したものです。真・花の慶次の爆発力はパチンコ史上最大と絶賛されていますが、この人気は「信頼度の高い特定のスーパーリーチ(強烈な予告を伴うことが多い)でなければ当たることがない」という倦怠感と当たってもST(回数限定確変)にならなければ爆発はほとんど期待できないという絶望感と背中合わせのものです。

皮肉にも真・花の慶次を打っていてよく耳にする台詞、「斬り殺される自由と背中合わせ」なのです。

真・花の慶次で大勝ちをしたり大負けをしたりを繰り返しているうちに、素人の大半は確実に大損することになります。したがって、長命の人気機種にはならぬであろうことをSANYOは見透かしているかの如くです。

真・花の慶次の命を狙う刺客

大海物語BLACK(マックス)は真・花の慶次を征伐するために送り込まれた刺客であると私どもは考えます。一時期は真・花の慶次が全国のホールを席巻し、海物語シリーズ各種の人気に少なからぬ影響を与えていました。

真・花の慶次のファンが最も失望するのは何万円も注ぎ込んだ挙句、STにならない当たりを出した時です。好調台の中でもラッキーな台だけが時短中に当たりを引き、STに突入しますが、時短中に当たらなかった場合は好調台といえども時短後に当たるまでにかなり時間がかかる傾向があります。早ければ200回転未満で当たりますが、それが再びSTに入らなければ、ほぼ絶望的な状況といえますし、300回転、400回転を過ぎて当たるかもしれないという確実な感触がないため、月見酒モード(確変ではない単なる時短)が終わってから継続プレーをすべきかどうかプロでも判断に迷うのが真・花の慶次の最大の欠陥です。

ところが、大海物語BLACK(マックス)は大当たり確率が真・花の慶次のそれとほぼ同じでありながら当たりさせすれば必ずSTに突入する仕様になっています。
このようにして、SANYOは真・花の慶次のファンに揺さぶりをかけているわけです。

真・花の慶次に限らず、ルパン3世でも燃える闘魂アントニオ猪木でもそうなのですが、大爆発が売り物のST機というものは、ゲーム性が極めて単調で退屈である代わりに爆発した時の爽快感だけは天下一品の仕上がりになっています。真・花の慶次の爆発中は光と音が躍動し、まさに至福のひとときを与えてくれます。

どのリーチでも当たる可能性のあるスリリングな海物語シリーズとは異なり、大半の爆発機種は信頼度の高い特定のスーパーリーチ以外ではまず当たりませんので、爆発中以外のプレーはこのうえなく退屈です。どんなに長いスーパーリーチでも当たらないことを承知の上で最後まで見届けなければなりません。信頼度の高い特定のスーパーリーチの出現を待つことだけが唯一の楽しみといえましょう。

馬の目の前にニンジン

この退屈さに着目して、今、ゲーム性にかけては天才的な才腕を誇るSANYOが果敢に挑んでいます。しかも、当たりさえすれば全てSTに突入するという特典を携えて。間違いなく爆発機種が好きな人は熱狂するはずです。これは馬の目の前にニンジンをちらつかせているようなものです。

パチンコ依存症という言葉が社会には定着していますが、依存症の人たちをさらに細かく分類するとすれば、「爆発機種依存症」の人たちが無数に存在するのです。彼らは日夜、爆発機種を打っては買ったり負けたりの繰り返しで財産をすり減らしています。

大海物語BLACK(マックス)の使命

大海物語BLACK(マックス)はそのような人たちをターゲットに据えると同時に、今まで海物語シリーズに興味のなかった人たちに海物語シリーズの応援団の一員になってもらうことを画策しています。これはまわるんパチンコ大海物語3がまわるんパチンコ釣りバカ日誌2のファンを呼び寄せたのと同じ手法です。

大海物語BLACK(マックス)は連荘継続期待度において真・花の慶次よりも多少劣るスペックとなっているものの、当たりさえすれば必ずSTに突入する仕様は爆発機種依存症の人々の不満を補ってあまりあるものです。

今まで海物語シリーズに興味を持たなかった人たちに大海物語BLACK(マックス)を打たせて、海物語らしさ(無駄に長いだけで当たることのないスーパーリーチの排除、シンプルかつスリリングなゲーム性、意図的に仕組まれた当たる前の前兆現象・・・etc.)を堪能させ、今後も海物語シリーズのファンにさせることが大海物語BLACK(マックス)に課せられた最大の使命と見て間違いありません。

命尽きるまで・・・

折りしも海物語シリーズが誕生してかなりの歳月が過ぎ、パチンコファンの海物語離れが囁かれています。もちろん、今でも海物語シリーズの人気は比較的安定していますが、この世の中にある森羅万象の中で「永遠」が約束されているものは何一つないのです。何事にも必ず命の尽きる時が来ます。それを少しでも先延ばしすることが人間の行いうる唯一にして最大の努力なのです。

格闘技の世界では、名声を欲しいままにした栄光のチャンピオンといえども、いつかは必ず後進勢力の追撃を振り切れずに引退を余儀なくさせる日が来ます。しかし、一年でも長く栄光の座に留まれるかどうかということに選手の真価が問われるのです。

私どもは海物語シリーズの人気が永遠に不滅であるとは思いませんが、まだまだ人気機種の一角に留まれる実力が十分にあると心からの信頼を寄せています。

(後編に続く)

関連リンク

【徹底ガイド】スーパー海物語IN沖縄4の攻略~好調台で勝つ!(前編)
【徹底ガイド】スーパー海物語IN沖縄4の攻略~好調台で勝つ!(後編)

CR大海物語BLACKの攻略と海物語シリーズの栄枯盛衰(後編)

海物語シリーズに賭けるSANYOの情熱

前編では長い話に最後までおつきあいしていただき、誠に有難うございました。SANYOが海物語シリーズに賭ける並々ならぬ情熱を垣間見ることができたことでしょう。海物語ファンの方々はこれからもこのメーカーを応援していただきたく心よりお願い申し上げます。

長文にもかかわらず、読了して下さった皆様への心ばかりのお礼として、大海物語BLACK(マックス)に関するいくつかの攻略ポイントを以下に記します。攻略のポイントは無数にありますが、紙数の関係で一般のパチンファンが最も苦手とするST中の攻略に的を絞り込んで解説します。

大海物語BLACKのST中に気をつけること(その1)

まず、最も重要なことはST中に何も考えずにダラダラと打ち続けてはいけないということです。真剣勝負を挑んで下さい。

通常の確変であれば、確変中にハマることはあっても好調台ならばハマリの後に高確率で確変当たりが来るものです。しかし、STは回数限定の確変ですので、好調台といえども、ホールコンピュータ(ホルコン)が他のグループに一時的に浮気をしている状態では他のグループの台(大抵は確変中の台)が当たるまで自分の台には当たりが許されません。

又、ホルコンが自分の台の属するグループに残ってはいてもグループ内の他の台に次の当たりが予定された場合も同様です。その台が当たるまでは自分の台に当たりは来ません。

プロならば常識的なことですが、これを知らない素人の大半は(たとえホルコンの知識を多少有していたとしても)平気でダラダラと打ち続け、好調台であればあと何箱も積める可能性があるというのに、自らの手で自らの命を絶ってしまいます。これはまさに自殺行為です。

ホルコンが自分のグループから抜けている時はスーパーリーチがほとんど出ません。又、当たりの道標となるチャンス目の発生もホルコンが自分のグループに入っている時よりは少なめになります。魚群が来ても外れてしまいます。

したがって、ST中、20~30回転回しても、一向にリーチがかからない時、チャンス目もほとんど出ない時、普通ならば当たる魚群、確変中のノーマルリーチが外れた時はしばらく台を休ませる必要があります。この忍耐力の有無が収益を大きく左右します。

ST中に当たらなくても、ST終了後、早い段階で再び当たることも好調台では珍しくありませんが、決してこれを喜んではいけません。他のコラムでも時折、触れていることですが、パチンコというものは一回の初当たりで可能な限り、多連荘させるべきなのです。単発+5連荘+4連荘というような推移を見せた好調台が突然、深いハマリに入ることが少なくないのは、すでに初当たりが3回も発生したことに起因します。単発+5連荘+4連荘のような好調数珠連を経てハマリに入る台は賢く打ってさえいれば、最初の単発が7連荘したかもしれませんし、8連荘したかもしれないのです。

能力別インストラクション

では、リーチがほとんどかからない時、チャンス目の頻出もない時はどのくらい休んで、どのようなタイミングでプレーを再開すればよいのでしょうか。これを説明するのは非常に骨の折れる作業です。パチンコの原理、ホルコンの仕組みを熟知されている方には説明は不要ですが、一般の方にわかりやすく説明するのは容易なことではありません。

これより先の文章におきましては、初級者、中級者、上級者と様々なレベルの方を対象に重要な指示を送りますので、ご自分の能力に合わせて、理解可能なことだけを実践して下さい。

ホルコンに関して

具体的な内容に踏み込む前に、攻略の前提となるホルコンについて書ける範囲で概説します。ホルコンというものは、いくつかの台(通常3~5台)をひとつのグループ(ユニット)として束ねます。そして、選ばれたグループの中から1台が当たり、その後もホルコンがそのグループに残れば、その台を含め、グループ内のいずれかの台が次に当たります。

グループ内に確変中の台がある時は高確率で次の当たりも確変中の台になります。しかし、一つの台だけが当たる不自然さを解消するために、時々、ホルコンは気まぐれに確変中の台が選ばれたグループに存在しても、その台をスキップして、グループ内の他の台に当たりを発生させることもあります。

このタイミングでグループ内の他の台の当たりを拾うのが最強攻略法・海殺しXのテキストに記載された「ウルトラ速攻法」です。又、オプショナル商品、カシオペア攻略術のテキストに記載された「危険領域」の概念も非常に重要です。

ある台が確変中に危険領域を迎えた時はグループ内の他の台が割り込み当たりをする可能性が一気に高まります。カシオペア攻略術のユーザーの方々はこのタイミングを見逃さず、小額投資で割り込み当たりを狙って下さい。

それ以外のタイミングでグループ内の他の台が割り込み当たりをすることもなきにしもあらずですが、確変中の台の連荘が終わってからグループ内の他の台が当たることの方が遥かに多いといえますので、ホルコン初心者はグループ内に確変中の台がある時は迂闊に打たない方が賢明です。(=投資額を大きくセーブできます)

台を休ませるタイミング

大海物語BLACKのST中にいくら回してもリーチがほとんどかかわらない時、チャンス目が頻出しない時はホルコンが一時的に他のグループに道草をしている可能性があります。このような時に平然と打ち続ける行為は命取りになりかねません。運が良ければ、打ち続けているうちにホルコンが自分のグループに戻ってきます。戻りさえすれば、次に当たるのも高確率で確変中の台ですので、STが終わる前に無事に当たり、なんとか首がつながりますが、運が悪ければ、好調台でもST中に当たらず、貴重な初当たりの一回を「浪費」してしまいます。

好調台であれば、二度目の初当たりは比較的容易に獲得できますが、三度目、四度目の初当たりは回を増すごとに「他力本願」となります。

グループ内の台の稼働率やいわゆる「つなぎ役」の台の出現などが好調を維持できるか否かの条件になりますので、グループ内に突然、空席が生じて、その台がめでたくも「当たり番」(次に当たる台)になったにもかかわらず誰も打たないために好調台に当たりが戻ってこないというケースは頻繁にあります。

こればかりは不可抗力ですので、自分の台が当たった時は如何なる時も全力を尽くして、一回の初当たりで少しでも多くの連荘を狙わなければならないのです。たとえ初当たりが2回しか獲得できなくても、10連+8連くらいの成績であれば、ひとまず満足できるはずです。

もう一度、申し上げます。いくら回しても「手応え」がない状態(リーチがほとんどかからない、チャンス目も頻出しない)では、台をしばらく休ませなければなりません。「ST中に当たらないという最悪の事態だけはなにがなんでも避ける」という強い意志が必要となります。

本コラムをお読みになられた方々であれば、台を休ませるタイミングに関しては各自の能力差というものは介在しません。今まで述べてきた状況を迎えた時にプレーをしばし中断するだけで事足ります。

打ち出し再開のタイミング

難しいのはどのタイミングでプレーを再開するかということです。この判断と対処につきましては、打ち手の能力別(?)となります。

リーチがほとんどかからない、チャンス目の頻出もないという「手応えのない時」はホルコンが他のグループに入っていると仮定するのが最も適切な判断となります。したがって、他のグループに属する台が当たるまでは打たないという姿勢が基本です。

ここで少し上級者向けにホルコンの話をしますが、相互に対立していて、あるグループが一時的に不調になった時に活性化するグループというものがあります。自分の台のST中に手応えを感じない時、対立するグループが見抜ける方は対立するグループの中に確変中の台があるかどうかを即座に調べて下さい。(プロならば調べなくても最初からわかっていますが・・・)

かなりの確率で対立するグループの中に確変中の台があるものです。その台が当たった後に打ち出しを再開してみて下さい。すぐに自分の台が当たることも珍しくありません。しかし、20回転くらい回してもまだ手応えがない時は対立するグループに限らず、別の確変中の台が当たってから打ち出しを再開して下さい。確変中でない通常時の台が当たった時も同様です。これも打ち出しの再開タイミングとなります。

「打ち出しを再開しては手応えを確認し、いつまでも手応えがなければ再び休む」ということを根気よく繰り返します。

大半の読者は対立するグループの存在をご存じないかホルコンに関する知識も皆無でありましょう。上級者よりは成功率が落ちますが、まだ希望を捨てるべきではありません。

手応えがない時は適当に休みを入れ、他の確変中の台(どの台でもよい)が当たるたびに打ち出しを再開し、10~15回転程度、様子見をして下さい。

要は「手応えがある時のみ打ち、手応えがなければ休む」の繰り返しでよいのです。この単純極まりない戦術を知っているだけでも収支に大きな差が生じます。

又、多少、リスキーな手段ではありますが、ホルコンがよくわからない方は手応えのない時に一定時間(例2分間)休んでみて下さい。これを繰り返すだけでも偶然の勝利(?)を呼び込みやすい状態となります。2分間休んではちょっとだけ打って様子を見て、まだ手応えがなければ再び休むという単純な戦術でもデタラメ打ちをしている人よりは好成績が残せるものです。

ST機の難点は初級者向きではないことです。通常の海物語シリーズでは、海物語アクア・スーパー海物語IN沖縄シリーズの桜バージョンを除き、どの機種もST機ではありませんので、パチンコの実力を問わず、誰でも好調台に座って当たりさえすれば、デタラメ打ちをしても多連荘が発生しやすいため、簡単に稼ぐことができますが、ST機の場合、細かい知識とノウハウを持たなければ、一気に10箱以上積める好調台でも5箱程度で終わってしまうという悲劇が後を絶ちません。

笑える話

最近、ST機打っていて気づくのは、ST中に台を休ませる人が増えてきたことです。私どもはインターネット上の記事をこまめにチェックする時間がほとんどないのですが、他にこのような攻略記事を書いている人がいるのでしょうか。どこで覚えたのか知りませんが、どこにでもいるような普通の主婦やご老人までがST中によく台を休ませています。最初はお手洗いにでも行っているのだろうと思ったりもしますが、何度も離席を繰り返すのはどう見ても不自然です。専門的な知識の有無までは判然としませんが、台を休ませることが連荘継続と密接な関係があることくらいはご存知なのでしょう。

しかし、台を休ませるタイミングや台を休ませる時間が滅茶苦茶な人があまりにも多すぎます。当たりそうな時に平然と休んでいる間抜けな人もいます。又、通常時は有力な作戦となる10分以上の台の「寝かせ」もST中に限っては致命傷になりかねません。

グループ内の全台がフル稼働していて、皆が熱心に休むことなく打ち続けている時、ホルコンはそのグループから当分の間、相当なお金が落ちることを見込んで、そのグループから当たり台を発生させやすくなりますし、当たった台が好調台であれば、限度を超えた爆発を許すことも頻繁にあります。

通常時において長時間にわたり台を寝かせるのは、空き台を好んで当たり番にするホルコンの習性を狙った立派な戦術ですが、自分のグループで打っているのが自分の他には誰もいない時、あるいは、自分以外で打っている人が他のグループとの比較において極端に少ない時、ST中に長時間打たない行為はホルコン離れを誘発する危険が生じます。こういうことを平気でやらかす人が少なくないのが実情です。

これは普通に笑える話です。何故ならば、その人の台が属するグループが弱くなれば、必然の成り行きとして、他のグループが強くなりますので、自分にとっても好都合です。(※他人の不幸を笑うのは気が進みませんが、パチンコは戦いです。日頃の人間性をかなぐり捨てて、勝負の鬼とならなければなりません!)

笑うに笑えぬ話

プロを苛立たせるのは、ST中に台を長時間休ませている人が自分にとって対立関係にあるグループの台を打っている時です。対立グループの台は必ずしも自分に不利益をもたらすわけではないのです。特に対立関係にある二つのグループで双方に一台ずつ確変中の台があり、そのいずれも好調台であるケースにおいては、ほぼ交互に当たったり、時には一方の台が2回当たった後で他方の台が1回当たるというように、対立グループは時としてお互いに協力し合う「友軍」にもなるからです。

特に閉店間際の時間帯など全体的に打つ人の数が少ない状況では、友軍の活躍がなければ数連荘で終わってしまうような台でも、ホルコンが二つのグループの間を行ったり来たりするお陰で、10連荘以上の派手な出玉が可能になることも少なくありません。

相互に依存し合う二つのグループの確変中の台を打っているのが二人ともプロの場合はお互いに感謝し合います。さすがに面と向かってお礼を言うことはありませんが、心の中で「ありがとう」という言葉を発しており、それがテレパシーのように、なんとなく通じ合うという不思議な感触があります。

ところが、まさにこのシチュエーションの時に対立グループの好調台を打っている人が突如として間抜けな行動に出て、長時間の休憩に入ることがありますので、腸が煮えくり返る思いをします。このような時は思わず、「この大馬鹿者! 私は貴方を助けようとしているのに、何故、今打たない? 今打てば、貴方は当たり、その後に私も当たり、しばらくの間、我々は共存共栄の関係になるのだ。貴方は大馬鹿物語を打ちなさい!」と怒鳴りたくなりますが、さすがに馬鹿げた行為といえども他人の自由を侵害するわけにもいかず、泣く泣く共倒れに終わることもあります。

パチンコの勝敗には、70パーセント程度の比率で実力が絡みますが、実力の占める割合が将棋や囲碁のように100パーセントでないところが悲しいところです。

大海物語BLACKのST中に気をつけること(その2)

閑話休題。大海物語BLACKのST中に気をつけるべき第二のポイントは、(その1)とは逆に手応えがある時に休まないということです。通常時もそうですが、今までスーパーリーチが全く来なかった台にいきなり魚群が出て当たることは稀です。確変中の場合、最初のリーチでいきなり当たる確率は一気に高まりますが、通常時と同様、スーパーリーチが2~3回外れた後に決め手となる信頼度の高いリーチ(魚群等)が来て当たることもあります。

したがって、一度や二度のリーチの外れは気にすることはありません。ST中にリーチが4回以上、外れるのはかなり問題ですので、休みを入れる必要がありますが(註・程度にもよるが、あまりにも頻繁にリーチが出て外れる台は休みを何度入れても助からない方が多い)、3回目、4回目のリーチにはかなり期待ができます。

コンスタントに2~3回のリーチが来ている台はほどなくして当たる可能性が高いため、最後のリーチから20~30回転程度は休まずに打つべきです。当たる時は2回目、3回目のリーチの後、それほど回さないうちに当たるものです。逆に20~30回転回しても当たらなければ、休みが必要となります。その際の打ち出し再開のタイミングは前述の通りです。

大海物語BLACKのST中に気をつけること(その3)

但し、非常に短いスパンでリーチが多発して、最後のリーチから10回転以上回しても当たらない場合は要注意です。この場合はグループ内の他の台が当たることが多いので、グループ構成がわかる人はグループ内の台の当たりが発生してから打ち出しを再開して下さい。

非常に短いスパンでリーチが多発するというのは、5~7回転内に3~4回のリーチが来るような状況を指します。又、2連続、3連続のリーチも同様です。リーチが連続した場合は当たり番であれば最後のリーチで当たるものなのです。

休みに入ってから5分を経過してもグループ内から当たりが発生しない場合は他のグループの台が当たってから自分の台が当たるシナリオであることを想定して、台を長時間にわたって休ませずに、とりあえず、10~20回転回してみて下さい。そして、手応えがあれば、しばらくプレーを継続し、手応えがなければ再度、5分程度の休みを入れます。(その間にグループ内の台が当たった時は5分待たずに即刻、打ち出し再開)

ホルコンの知識のない方は2~3分休んでは打つを繰り返すか、一旦台を休ませて他の確変中の台が当たるたびに少しだけ打つという作戦をとって下さい。もちろん、確変中でない台が当たった時も打ち出し再開のタイミングに成り得ます。「この台のほうが優先順位が高かったのか」と考えればよいのです。

大海物語BLACKのST中に気をつけること(その4)

海物語シリーズに共通する難しさは意表を衝く展開もかなりの頻度で起こることです。いろいろな法則が存在するものの、法則通りの展開になるのは全体の約7割にすぎません。残りの3割は例外的な現象が発生して、様々な法則を熟知している打ち手を驚かせます。

ST中にチャンス目がほとんど発生しない状況は法則通りであれば、魚群が発生しにくい状況ということになります。しかし、海物語シリーズは魚群だけが当たりの期待できる信頼度の高いリーチではありません。ノーマルリーチ(走りも含む)で当たることもあれば、一発告知(パールフラッシュ)を伴って当たることもあります。バブルチャンスのような特殊なリーチで当たることもよくあります。

チャンス目がほとんど発生しない状況が続いて、ついにSTが終了してしまった台は高確率で次の当たりはなかなか来ないものです。これを避ける意味で頻繁に休みを入れるわけですが、チャンス目がほとんど発生しなくても、その後、無事に当たることも少なくありません。特に好調台はこのような例外現象が通常の台よりも多発する傾向にあります。

チャンス目の頻出がないにもかかわらず当たる台は魚群以外の特殊な当たりが来ることが大半です。したがって、チャンス目がほとんど発生しないこと自体は悲しむべきことではありません。チャンス目があまり出ないまま、ST中に当たることなくSTが終わってしまうことだけを避けるように努力して下さい。

大海物語BLACKのST中に気をつけること(その5)

もうひとつ重要なことはチャンス目からリーチに発展した時の対処です。人気コラム、スーパー海物語IN沖縄3チャンス目の秘密でも書きましたが、「チャンス目からリーチに発展した場合はそれで当たらなければならない」のです。チャンス目の連続回数は無関係です。

ST中にチャンス目からリーチに発展して当たらなかった時はその後に数回転だけさせて、それで当たらなければ休みを入れます。(チャンス目からリーチに発展してそれが外れ、その後の数回転以内に当たるというがパターン存在するため)

この場合の打ち出しタイミングは非常に微妙です。自分のグループの他の台が当たることもあれば、対立グループの台が当たることもあるからです。こればかりはプロでも見当がつきませんので、どの台の当たりを待って打ち出しを再開するか判断に迷うため、とりあえず、自分のグループ内、対立グループ内の台の動向に注目します。いずれも当たりがない場合は全く関係ないグループの台が当たった直後に少しばかり試し打ちをして、手応えを確かめて下さい。

通常時にチャンス目からリーチに何度も発展するのに当たらない台(特に発展後、ノーマルリーチばかり出る台)は高確率で悪い台(少なくともその時点では)ですが、確変時にチャンス目の2連続、3連続がよく起こる台は高確率で好調台です。悲しむ必要はありません。通常時では悪い現象でも確変時は逆になることもあるのが海物語シリーズのひとつの特徴です。(例・通常時は最弱であるノーマルリーチが確変時には信頼度の高いリーチになる)

ひとすじの光明

今まで解説してきたことはマックス、ライトの2機種に共通するものです。そもそもライトというのは、ハイリスク、ハイリターンのスペックを毛嫌いする従来の海物語ファンを安心させるためのものと思われ、プロ的な感覚ではあまり食指が伸びない機種ですが、スペックが甘い分、強いグループの好調台には何度も当たりが入りますので、面白さはライトの方が勝るかもしれません。

リヴィエラ倶楽部はこれからも「パチンコ学徒」であることに強いこだわりを持ち、たゆまぬ研究を続け、その成果を皆様に還元します。パチンコは人を幸せにすることもあれば不幸にすることもあります。残念ながら、大半の人々は最終的には不幸になってしまうわけですが、この暗闇の中にひとすじの光明をともすのが私どもの使命であると心得ております。

奇しくも大海物語BLACKは名称からして暗闇の世界を連想させます。最後に私どもがホームページを立ち上げた初期の頃から紹介している自作の詩を再掲し、台ではなく筆を休めることに致します。

「微笑みの奪回」

薄暗いトンネルの中に
 突如として現れたひとすじの光明
 そこに長いスランプの出口があった
 光は闇を覆い
 まばゆいばかりのきらめきに射すくめられる
 だからすぐに取り戻して
 いつもの君の微笑みを

(了)

関連リンク

【徹底ガイド】スーパー海物語IN沖縄4の攻略~好調台で勝つ!(前編)
【徹底ガイド】スーパー海物語IN沖縄4の攻略~好調台で勝つ!(後編)

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